2020年に教育が大きく変わるということで、今朝のビビットで特集していました。
タイトルにしています通り、計算が早いということは学力ではなくなるそうです。
もうすぐSFの世界が来そうです。
小学生のステータス:計算が早い
小学生って、早ければ何でも「凄い」と評価される世界。
足が速い男の子はモテるし。ピアノの早弾きできる子は賞賛の嵐。
そして、計算が早い子も尊敬の眼差しで見られるものです。
僕もクラスメイトのサキちゃんと算数ドリルのスピードを競ったものです。
勝った記憶は皆無ですが、それが向上心に繋がったものです。
「計算が早い」能力は年々求められなくなっている
現時点では計算が早い方が人生を得な気がしますけどね。
そろばん経験者とか、「すげぇ」「便利」と思いますもん。
スマホに計算アプリが入っていますが、暗算の方が圧倒的に早いですしね。
割り勘の際、計算が得意な人であれば金額と人数である程度の案分が即座にできますし、年功序列的な負担額の割合もすぐに出せますしね。
でも、この計算能力、年々評価が下がっていることはよくよく考えればわかります
古くは小石などを数えることから始まり、文明の発達とともに道具に置き換わっていきました。日本であればソロバンですね。
そして、コンピューターが生まれ、身近なところで言えば電卓、そして現代ではスマートフォンが挙げられます。
パソコンなどが複雑な計算をしてくれますので、人間自ら計算不要です。
また、あらかじめプログラミングされているため、複雑な計算式を知らなくても答えを出すことが可能になっています。
計算が早いなんて、コンピューターを使えば全くもって意味の無いことですね。
正直僕も、高校生くらいの頃には計算能力を磨くという意識は無くなりました。
大学受験を控えているにも関わらず、です。
「ある程度の計算能力が備わっていれば、それ以上は伸ばす必要無し。だってエクセルが計算してくれるもん」
なんて生意気ながら思っていました。
「計算が早い」能力はもはや評価されない時代が到来
(参照:https://v-storage.bandaivisual.co.jp/sp-site/ghost-in-the-shell-special/)
それでもまだ計算が早い人の評価が高い理由は、コンピューターに計算させる手間がかかるから。
指で操作するという一手間がかかります。最近だと音声認識もありますが、まだ精度の問題もありますし、いずれにせよ暗算や紙とペンを使った計算の方が早いです。
でも、この一手間、近い将来無くなります。
つまり、自分の脳みそで計算する作業が不要になるのです。
僕が思う理由は2つ。
まず、計算フォーマットへのアクセスの容易さが進みます。
どういうことかというと、計算するための元となる数字と、何を知りたいかという情報さえあれば、計算式は全く知る必要がない世界が来ます。
年齢と身長・体重を入れると色々な指標を計算してくれるアレです。
今は、検索したり専用アプリを立ち上げたりで手間が掛かりますが、音声認識の発達やAIの発達で、使いたいときにすぐにアクセスできるようになります。
最低限の数値さえあれば、AIが計算に必要な情報についてアドバイスをくれるでしょう。計算能力が無くても、コンピューターが人間を直接、または間接的に支えるようになっていきます。
もう一つは、ウェアラブルデバイスの進化です。
時計、メガネ、ブレスレット、ネックレスetc…
身に付けるものをIT化することで利便性を高めてきました。
これって、コンピューターと人間の距離を縮めていることでもあるんですね。
垣根を無くすとでもいいましょうか。
距離が縮まっていけば、最終的には距離0です。つまり、合体。
デバイスが体に埋め込まれる世界です。
これ自体はすでに実用化されており、広い意味ではペースメーカーもそうです。人口〇〇もそうです。合体自体は対して珍しくないです。
僕が言いたいウェアラブルデバイスの進化は合体の先です。
つまり、融合。
脳とデバイスが直接情報交換ができる世界。SFの世界。
10年後20年後に実現するかというのは無さそうですが、間違いなく到来すると思っています。
まず、障害を持った人たちがその能力を手にするでしょう。
視覚障害、聴覚障害、ALS(筋萎縮性側索硬化症)etc…
初めは失われた能力を補完するだけでしょうが、脳とコンピューターを繋げる訳ですから、それだけにとどまらないはず。
つまり、コンピューターやネットワークと脳が接続することになっていきます。
そうすると、彼らは人が一生かけても手に入らない知識、計算能力、記憶力を手にするわけですから、能力的に相当重宝される人材になる訳です。
そして、次には富裕層。もしくはマーケティングの教科書通り、イノベーター、アーリーアダプターといった目新しいものに飛びつく層が動き、一般に普及していきます。
僕が好きな攻殻機動隊の世界。この世界では「電脳」と言います。
1990年代に発売された漫画で、今でも映画や実写化されるほど人気のあるSFモノですが、これが現実になる日も来る。
と勝手ながら夢見ています。
求められるのは論理的な思考能力と発想力
電脳化は眉唾ものとしても、その世界には近づいていくのが文明の進化。
計算能力はすぐに不要にならなくても、その衰退の代わりに重要度を増してきているのは論理的思考能力と発想力です。
論理的思考はコンピューターの根幹を成すものです。
その根幹を正しく理解し、使いこなす能力はコンピューターを操るためには必要不可欠なもの。
また、発想力はゼロから生み出す力。
コンピューターが苦手な分野です。
AIが発達していけば、多くのことはAIが補助してくれるでしょう。
また、ディープラーニングが進めばAIが自律的に人間が思いつかない発想も出してきます。
それでも、発想力でAIが人間に完全に勝るのはまだまだ先の未来かと思いますし、当面はAIを有益性を人間が利用する能力が求められることになります。
誰にでもできる仕事はAIに置き換わると言われる時代です。それも急激に。
10年後には消滅する職業なんて特集もあるくらい。
そう考えると、子を持つ親としてもこれまでの経験則から判断するのではなく、近い将来に求められる能力を子供に身に付けさせてあげたいものです。
知育玩具
論理的思考や発想力は時間をかけて育むものです。
勉強というよりは訓練に近いかもしれません。
また、「何かを覚える」「計算する」という類のものではありませんので、鍛えるために必要な教材はなくても構いません。
ただし、補助ツールがあれば効果的に鍛えることができますし、訓練色よりも遊び感覚でできますよね。
そこでオススメされているのが、こちらの商品。
今朝のビビットで紹介されていました。
こちら、アマゾンの「知育・学習玩具大賞」で2017年大賞を受賞した商品です。
サイコロの出目の代わりに絵が描かれているのですが、複数のサイコロを振って、出た絵を使って物語を創作するというもの。
例えば、「メガネ」「薬」「王冠」が出れば、これらのワードを順番にストーリーの中に登場させるんですね。
メガネを掛けた若者が薬を与えた人が王様になった、みたいな感じで創作します。
絵柄からいろいろなことを想像させることで発想力が鍛えられます。
これだけ見れば簡単そうですね。
でも、サイコロの数は9個。そして、物語にしなくてはなりません。
そして、つまらない話だと聞き手のリアクションも小さくなりますよね。相手を喜ばせるよう、また、理解させるように話の組み立て方も鍛えられそうです。
サイコロに絵を描くだけですので、自作でもできそうです♫
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