シェイムビデオとデジ虐待~現代式のしつけ?虐待?~

主夫業&育児

昨日の情報7daysで特集されていたシェイムビデオ

「恥さらしの動画」

という意味ですが、そんな軽い文字で表せるものではありませんでした。

見ていて胸が締め付けられる思いをしましたし、自分はどうなのかと気付きのキッカケになったので記しておきます。

 

その前に、その特集の中で放送された虐待動画について

情報7daysではシェイムビデオのイントロダクションとして、youtubeにアップされている子どもの虐待動画の特集がありました。

 

子どもに悪戯をして、その反応を動画におさめる。

 

かわいい悪戯であれば、ほのぼの系として見れますけどね。

 

その動画の1つを文章にするとこんな感じ。

「子供が大切にしているものを、壊す。そして、その反応を撮影。

最後には新しいものをプレゼント。」

 

この子供が大切にしているものは、タブレットでした。

そして最後には新しいタブレットを貰います。

 

これ、大人だったらどうでしょう?壊されたことに対する怒りや悲しみはあるでしょうが、新しくなるなら許せるかもしれません。

 

でも、相手は子供。そして、このタブレットは念願叶って手に入れた宝物。

持っていたタブレットが宝物であって、新しく貰うタブレットはただのタブレット。

 

「新しくなるならいいだろ?」

という考えは、合理的な大人の考え方。

子供にこの理屈は通用しませんよね?

 

放送ではモザイクが掛かっていて、言葉は英語ですので、どれほどの感情だったか正確には読み取れていません。

でも、大人の身勝手な都合で(youtubeのアクセスを稼ぎたかったと思われる)、宝物を壊されて発狂する子供…

見ていて吐きそうでした。

 

単純に「子供がかわいそう」という気持ちになりましたが、大人の理屈は子供にとって残酷だなとも思いました。

 

一方で僕は子供の大切なものをどうしてる?

自分はどうだろうとも考えさせられました。

幸い、僕自身に「子供にとっての大切さは計り知れない」という考えがあったので、こんなに酷いことはしたことはありません。

 

我が家の子供はお絵描きが好きなんですが、書いた紙も後生大事にして捨てられません。

 

そのため、紙が溢れる溢れる。

部屋が紙だらけになるので、僕はイライラ。ちっとも片付きません。

「片付けられないなら全部捨てるで!」

なんて言って脅したりもします。

 

でも、子供にとっては宝物。

そこで取った対策は、宝物ボックス(紙専用)を作ることです。

 

いずれ、全部ゴミ箱行になることは目に見えてますけどね。

 

とは言え、現時点、今は宝物なんです。

大切なものを捨てられるのは、いずれ忘れるとは言えども子供心を深く傷つけると思います。

 

宝物ボックスは、なかなかgoodなアイデアだと自画自賛しときます。

 

また、明らかにゴミと分かるもの以外は、本人に捨てていいかを確認するようにしています。

たまに、「こんなものまで捨てるの!?」と思ってしまうような、本人が大事にしていたものまで「捨てていいよ」なんて軽く言うので驚くこともしばしばですが(笑)

 

ちなみに、動画のUP主、他にも酷い動画をアップしており、親権を剥奪されたらしいです。

その後、反省の動画をUPしたとのこと。

 

子供を道具に見すぎ親。

この行為が子供の成長に悪影響を与えないとは考えられませんでした。

 

本題のシェイムビデオ

この恥さらし動画、躾の一環だそうです。

こんな恥ずかしい動画を世間(youtube)に晒すんだから、もう悪いことしないでね!

という意図が、親にはあるらしい。

 

放送されていた動画を2つ取り上げてみます。

①学校に行かなかった少年を父親が殴り、Tシャツ血だらけの少年の謝罪動画

②学校の成績が悪い少年。前髪を頭頂部まで剃って、成績表と共に反省の意を述べさせる動画

 

①は恐らく中学生くらいの少年です。ボクシンググローブをはめた父親が思いっきり殴っていました。

少年のTシャツの1/3が血に染まるほど。

どう見ても、やり過ぎです。ただの暴力。

そして、動画UPすることでの公開処刑。

 

②は暴力をふるっていないので、すごいマシに見えます。

ルールを破った罰で廊下に立たせる、坊主にするのと同じレベルです。

公衆の面前で、悪いことをした自分を晒させるという意味です。

 

 

暴力のあり無しで、全く別物にも見えますが、暴力を除けば同じことをしています。

 

子供への、これでもかと言うくらいの破滅的なメンタル攻撃。

そして、永遠に残ってしまう動画。

 

100歩譲って、少年が大きくなったときに時に笑えるレベルならいい。

でもこれ、笑えない。笑えるようになるだろうと思われる年齢に達する前に、おかしな方向に転がってしまう可能性大。

 

現に①の殴った父親は逮捕。

②についてはどうなったかは忘れましたが、動画が永遠に残ることを考えると様々な面で悪影響が出ることが容易に想像できます。

 

シェイムビデオは躾としては行き過ぎた手段です。

全国の親の皆さん、子供の動画・写真のネットへの投稿は十分に配慮してあげてください!

 

気付かないうちにデジ虐待をしているかもしれませんよ。

 

最後に

「ルールを破った罰で廊下に立たせる、坊主にするのと同じレベルです。」

この文章に、少し引っかかりませんでした?

僕はこの表現が頭に浮かんだ時に、なんだかモヤモヤした気持ちになりました。

 

恥をさらさせる教育、みなさんも大なり小なり経験されてきたと思います。

でも、この教育方法、OKとアウトの線引きが難しくないですか?

 

僕は敢えて「同じレベルです」と書きました。

なぜなら、影響はほぼ一緒。どちらも辱められるからです。

 

廊下も坊主も、30年、40年前なら世間的にも許される。

また、子供にとっても耐えられる辱めだったと思います。

 

でも、

現代の子供にとってはどうでしょう?

超はずかしがりやの子供にとってはどうでしょう?

人生を悲観している子供にとってはどうでしょう?

 

耐えがたい屈辱かもしれません。なんとも思わないかもしれません。

 

その判断を正確にできればアリな教育方法かもしれません。

でも、あなたは完全無欠の判断ができますか?

自分の子供の事は親が一番分かっているだなんて安直な考えは止めましょう。

 

親も人間。気分によって判断が偏ります。

子も人間。親の玩具ではありません。

 

躾は必要だと思いますが、すぐに虐待になりえる、もろ刃の剣です。

自戒の意も込めて記しておきます。

 

 

ユーチューブでシェイムビデオをアップする親御さんはそうそういないとは思いますが、気が付かないうちに虐待しているものです。

 

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